下手な質問の仕方で喧嘩につながります。逆に言うと上手な質問で円滑なコミュニケーションになると言う事です。質問とは?コトバンク
…うん、いいよ。(真意=今週末も家族の時間は無しか…)
名高さんは真意を伝える事ができなかったみたいですね!
質問の仕方は2種類あります。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンと呼ばれています。上記のやりとりはクローズドクエスチョンの質問になります。※後に解説あり。
例えば今のお話で言うと、ご主人の「ゴルフに行ってきて良いか?」と言う質問。これは「はい、いいえ」とシンプルな答えで返答できる質問になっています。
名高さんは「はい」と答えてしまった。悪い言い方をすると『言わされている』に近いです。でもそこには妻としての気遣いや優しさも含まれているでしょう。
でも結果それが繰り返されてストレスが溜まります。お互いが質問の仕方を工夫するだけでパートナーとの会話は一気に良くなります!
- 日常で使えるパートナーへの上手な『質問』の仕方。
- パートナーとの喧嘩が減る。
- コミュニケーションスキルの向上。
- 仕事でも使える質問技法を学べる。
夫婦喧嘩が増えた。イライラする。具体例と原因の1つ『質問』について。
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質問の仕方は2種類ある。
まずみんなが使っている日常での質問はどんなものがあるでしょうか?イメージをしてもらいやすいためにいくつかあげておきます!
例えばこんな感じです。
- 今日は何時に起きましたか?
- 今日の晩御飯はカレーで良い?
小さな子供も含め、誰でも日常で質問は使っていますよね!この質問の仕方には実は2種類の方法があります。ここを知っておかないと今回の記事は理解できないのでまず確認しておきましょう。
※ちなみに2種類とも誰もが使っていることですのでご安心ください。
これは相手が「はい、いいえ」で答えることができない質問です。
例えば
①「今日は何時に起きましたか?」⇨「8時です!」
②「今日の晩御飯はなんですか?」⇨「カレーです!」
このように相手は「はい、いいえ」で答えられないですね。
メリット…①答える側が自由に答えることができる。②会話が続く。③相手の真意に近づくことができる。(重要)
デメリット…①答えにくい人もいる。
これはオープンの逆「はい、いいえ」で答えることできる質問です。
例えば
①「今日は気持ちよく起きれましたか?」⇨「はい!」
②「今日の晩御飯はカレーで良いですか?」⇨「いいえ!」
このように「はい、いいえ」で答えられますね!
メリット…①簡単に答えることができる。会話が苦手な人は助かる。
デメリット…①会話が止まる。②相手の真意と外れる可能性がある。(重要)
※デメリット②に関しては冒頭の会話文で登場人物の名高さんが主人から「週末ゴルフに行ってきていいか?(クローズドクエスチョン)」と質問された時に自分の真意と外れて「はい」と答えてしまってましたね。
以上が2種類の質問の仕方になります。わかりましたでしょうか?
かなり重要になってくるのが黄色線で引かれた『真意』というところです。少し説明入れておきましたが、後の会話例でさらに明らかにしますので必ず確認してください。
つまり、相手から意見が欲しい時はしっかりオープンで対応することです。例えば夫婦仲で毎日クローズドクエスチョンばかり繰り返していると、毎日が意見のない決まった動作になってしまい、自分が尊重されないような生き方になって次第にイライラしたり、気づいたら喧嘩になってしまったりするわけです。実はそんな小さなことを繰り返していくうちに喧嘩の原因になりますのでご注意です。
しっかりと相手の意見を引き出して、お互いが意見を言えるような理想的な関係を気づいていきましょう。
「質問の仕方だけで、こんなことで喧嘩になる?」と思う方もいるはずです、次の会話例を見ると納得できます。これは繰り返すことで本当に関係が悪化します。
真意が言いにくい会話。クローズドクエスチョンの会話例
まずはクローズドクエスチョンの会話例になります。
週末、またゴルフに誘われたんだ、また行ってきて良いかい?
うん、いいよ。(真意=今週末も家族の時間は無しか…)
そういうことなので!(心の声:良かった、特に予定はなかったみたいだ。)
※相手が普通に行って良いと思ってくれていると勘違いしている。妻のストレスがどんどん溜まっているのに気づいていない。
といった様子ですね、名高さんの真意は週末に家族の時間を作って欲しいということ。クローズドクエスチョンを使われたことで、「はい」と言う選択になってしまったようです。
これは一見、「いやいや、断って真意言えば良いやん!!」って思う人もいるでしょう。ですが日々のクローズドクエスチョンの繰り返しで「はい」と言うことが癖になってしまっていることもあります。もちろんイライラしてしまっていても相手への気遣いや優しさでそう答えてしまう事もあるでしょう。そして厄介なのが質問を仕掛けた側が「はい」って答えてくれるだろうと無意識に思ってしまっていることですね。「言わされているような感覚」です。それが繰り返されてそのやりとりが当たり前になってしまいます。そしていつの日かストレスは爆発します。
ですが逆の発想で、どうしてもゴルフに行きたい本人にとっては良い質問だったと言えますね。でもそこはパートナーのことをしっかり考えて、お互いがストレスの溜まらない会話ができることが最終的な幸せに繋がるはずです。
では次にオープンクエスチョンで真意を探った質問をしてみましょう。
真意が言いやすい会話。オープンクエスチョンの会話例
週末ゴルフにまた誘われたけど、〇〇(妻)は何か予定考えてた?
また誘われたの!?まぁ仕方ないか…でも来週こそは…来週は絶対に家族の時間を作るって約束して欲しいな!(真意)
いつもすまないね…そっか…先週も約束していたこと忘れてしまっていたよ…来週必ず埋め合わせするよ!!※相手の発言を聞くことでようやく気づいた。
今度はちゃんと覚えててくださいね!!(心の声:ちゃんと言えた。ホッ)
完璧なハッピーエンドではなく割とリアルな会話だったと思います。(笑)
一つ特徴としては会話が続きます。そしてしっかりと真意を言うことができましたね。質問する側も相手の真意を聞くことでようやく自分が愚かだったことに気づくのです。このまま「はい」と答えることが続いたら、気づいた頃には大喧嘩するかも。
人間は気遣いや優しさで本当は今すぐ言いたい事も言えない時だってあります。しっかりと質問する側が相手が意見を言える質問作りをすることが大事です。
パートナーのことを大切に思うのであれば必要なコミュニケーションスキルであって、一見小さいことかもしれないですが侮れないですよ!
またさらに危険なのが他の友人などへの愚痴吐きに依存してしまうことです。愚痴は依存症です。(別記事でアップ予定。)愚痴は言えば言うほど自分の心を悪化させます。厄介なのがその時はスッキリするという錯覚です。
そしてそのサイクルに入ってしまうと本来の自分の目的が「悩みを解決したい」から「旦那から溜めたストレスを愚痴りたい!」に変化してしまうことです。
その状態で来週も再来週も同じことを繰り返すと…いずれストレスはMAX値に到達します。友達への愚痴吐きでの回復の見込みは薄いです。そもそも本来の目的とはずれているのですから。
まとめ
いかがでしたか?質問の仕方によってここまで会話が変わってしまいます。
基本的にはオープンクエスチョンで会話をしていきましょう。相手が本当に大切なパートナーであるなら真意を言える状況を作ってあげましょう。それが優しさです。もし相手の真意を無視してまで自分の欲望を叶えたい人はこう考えてください。「最終的には満たされない。」しっかり向き合っていきましょう!
クローズドクエスチョンにマイナスな印象をもったかもしれないですがもスムーズに会話したり、答えやすかったり必要な技術です。使いすぎるのがよくないだけなので難しく考えずに自然に使っていきましょう。
今回の質問技法を必ず覚えておきましょう。世の中では伝え方が9割と言われているくらいです。結局はこの質問技法も相手への伝え方になります。以下の『指示の仕方』も参考になりますのでお時間ある方は見てみてください。⇨伝え方が9割
以下は悩み相談視点の『効果的な質問』の記事です。基本的に真意を引き出すところがポイントなので同じですが、違う視点から学べますので是非。
おまけ 別の会話例
やっぱり私もクローズドクエスチョンで相手の真意を聞けてなかったみたい。反省です。
クローズトーク
今日のご飯はカレーにする予定だけど良い?
いいよ。(真意=またカレーか、最近多いな…)
オープントーク
今日のご飯はカレーにしようと思ってるけど、他に何が食べたい?
そうだな、今日はとんかつの気分かも!(真意)
週末、ゴルフに誘われたんだ、また行ってきて良いかい?