え…そんな…どうして…
(心の声:こんな時なんて声をかければ良いの…泣き崩れてしまいそう…)
なんて伝えればいいかわからないということはそれだけ大切に思っている人とも捉えれます!それはとても素敵なことです。できる事を考えて、前向きにサポートしていきましょう!
一番怖くて驚きを隠せないのはがんになった本人です。周りが泣いてしまったりマイナスな発言をしてしまう事で逆に慰められてしまうような形になってしまうかもしれませんので注意ですね!
「私にできる事があったらなんでも言ってね、力になるから」と言ったニュアンスでお声かけする事です。
大切な関係だからこそ言えない事、言える事、気づけない事。たくさんあります。例えばネットでがんの症状について調べたりして余計な情報を得て不安が増えてしまったりすることも危険な事です。がんは人によって症状も状況も違いますから。
何より大事なのは本人の『負けない気持ち』です。がんは精神病と呼ばれるほどに自分との戦い。
負けない気持ち、乗り越える気持ち。それは本人一人で作るのは難しい事です。
あなたにできる事を後悔のないように全力でやっていきましょう!!
この記事は大切な人ががんになった時に私はなんて声をかければ良い?私にできることって何だろう?心理カウンセラーの私ががんになった友人と関わった経験を元に心理カウンセラーとして少しでも力になれることを祈って記載いたします。
- がんになった大切な人に、私は何ができる?
- がんになった本人はどんな気持ち?
- 強く生きるには自身の選択と心の強さ(メンタル)
※がん(ガン…悪性腫瘍)という病気の特徴や原因などを記したものではありませんのでご注意ください。
大切な人が『がん』になった。そんな時の私の行動、私の言葉。
Table of Contents
がんである事を知らされたあなたは信頼されています。
がんと診断されたとき、SNSなどを通してオープンにしている人もいれば、周りの大切な人のみに伝える人と様々です。オープンしている人であっても個人的に言われたあなたは信頼されている証拠です。まずはその相手の気持ちを大切に受け取り、力になってあげましょう。
信頼されているから連絡してくれた、という事は「あなたが力になってくれる」と思ってくれていると言う事です。
私の場合は夫婦だから告知してくれて当然なところではありますが、信頼してくれていることには変わりありませんね!!力になりたいです!
おっしゃる通り、中には最初、身内にさえ隠そうとする人だっています。今は基本的に医者からの説明時に家族が強制参加だったりしますからその率も減りました!
大切な人ががんになった。私にできること。
どうやって力になるのかが難しいですよね。何て声をかけて良いのかわからなかったり。こればっかりは自分らしい言葉を選んだりとか相手との関係を重視するのも違う気がする。相手はいつものその人ではなく、がんを申告された人ですから。精神的にも変化は当然あるわけです。
でもまず避けたいのはがんである本人以上に悩んでいる姿を見せること。不安で悲しい気持ちを伝える必要もないと思います。これ以上相手を不安にさせないで。
がんを周りに告知した人はよくこう言います。
「言われた側が悲しんでいる姿を見てさらに色々と悩んでしまう」
心が強く優しい方はがんである自分がその人を逆に慰めるような時間になることもある。「私は元気だから」「入院してきっと家に帰るから」心の底ではがんになった自分と戦っているのに…
がんになったらもう亡くなってしまう。余命〇〇年と申告されてしまう。などのイメージを持っている人も多いですから。そうなってしまう気持ちもわかりますし、涙を流すことはがんになった本人を大切に思っている証拠でもあります。でも、強い心を持ってその人を支える覚悟を!!
はい、がんだと告知された時は目の前で泣き崩れてしまいました。夫は「大丈夫だから」と慰めてくれました。もっと強い心で夫の力になると誓った時でもありました。
でも、例えばそんな時はどんな言葉をかけてあげてあげる事ができるのでしょうか?
その気持ちに気づく事ができて良かったです!旦那様もきっと泣き崩れる奥さんを見て嫌な気持ちにはなりません。でも泣き崩れてしまうほどのがんという病気にさらに不安や恐怖が増してしまうのです。
そうですね!こっちが何か上手に伝えようとするのではなく、相手の気持ちを聞く事が大事です。
がんは長い戦いですが完治する病気です。一緒に戦うのですからどうせならプラスのイメージを持ちましょう!!
がんになったと告知された時、なんて伝える?
前の見出しにも記載していた通り、がんになった事を伝えた時、本人が一番辛いのは「その人が悩んで、下を向いてしまう事」です。悩んでしまう気持ちは非常にわかります。大切な人ががんになったんですから。
でもそれでも信頼できるあなたに伝えてくれたのです。あなたはまずはそれをしっかり受け入れてあげて「長い戦いになるけど、いつでも力になるから」「できることは何でもするから言ってね!」と力強く言ってあげる事が望ましいです!!
例えばどこかしらで手にした情報から「がんになった人はこう考えると良いらしい」とかって事を言われるよりも「あなたが力になってくれる。」そんな一言で本人は『自分は一人じゃない』と思う事ができる魔法の言葉です。
そっか…それは本当にびっくりした…(悲しみを堪えて)
でも、いつでも力になるから!私にできることがあったらなんでも言ってね!!
ありがとう!そう言ってもらえて助かるよ。
一緒に頑張ってくれると嬉しい。
それだけで良いんです。それだけで相手の心は救われます。
相手の目をしっかり見て伝える事が大切です。きっと思いは伝わります。
他にも根拠のない「大丈夫」は不安にさせることもあります。関係性にもよりますが、とにかく励ましすぎるのは心の負担になる可能性があります。情報を得ようと色々調べるのもかえって不安を仰ぐこともあります。情報が増えるほど考えることも増えます。
家族だから、関係が近しいからこそ、「大丈夫!!」と簡単に言えてしまったり、相手の気持ちを勝手に判断してしまったりしてしまうことも多いです。注意しましょう!
「私はあなたの力になる!!」これだけ伝わっていればOKです!
がん患者へお見舞い、何か持っていく?
部長に何かお見舞いの品を持っていこうと思ってます。何が良いかな?
そんな時はその人に聞くのがベストです!
「何か持っていこうと思っています。今あれば助かるものとかありますか?」みたいな感じで簡単に。
その人の趣味に関するものであったり。少しでも心を落ち着かせたり、前向きになれるようなものなんてとっても良いですね!!
サプライズを意識して喜ばせてあげるのも良いですが!!そんな時は迷惑にならないものにしましょうね!無駄に高価なものやがんに関する情報が多彩な本など。
大切なのは良いものを渡そうとしたり、上手くやることではなく、お見舞いにくる気持ちをどう伝えるかですね。
毎日戦っているがん患者のために、たくさん考えてあげられることは素晴らしいことです!きっとそれも生きる力になることでしょう!
人によって症状や状況は全然違う、ネットで情報を入れすぎないで。
有名な病気だから、なんとなく知っているけど深く調べた事がない。
しかしがんについて調べてみるとたくさんの情報が出てくるわけですが、「有名人の〇〇が無事がんの完治を報告。」の逆で「有名人の〇〇ががんで亡くなった事がわかった。」
他にも個人のブログで「抗がん剤治療中、症状が辛すぎて死んだ方がマシだと思った。」なんて恐怖を煽るような発言を目にしてしまったり。調べることによって生存確率なんて数字が出てきたり…
そもそもがんには肺がん、胃がん、乳がんなどと種類もあります。がんの進行具合を表すステージというものもあって症状や状況は人それぞれ全然違うわけです。だからと言って同じような症状の人を見つけようとするのもやめましょう。
本人が情報を入れ込みすぎて不安になる事が一番よくないですが、サポートする側の周りが不安を増やしたり、それを知っているからこそ「もうだめかもしれない」と諦めかけてしまったり、本人の前で顔に出てしまっていたり。
とにかく良くない事だらけです。
例えばガンについての情報をネットで調べてみると以下のような事が記載されてた。(例)
思い込みが発生する可能性も考えられます。
- 抗がん剤治療は死ぬ方がマシと思うほど辛いらしい。⇨抗がん剤治療を受けると自分もそうなってしまう。
- もらった薬の副作用で〇〇との情報を得た。⇨薬を飲むのが怖くなる。
- 余命5年と言われて本当に5年で亡くなってしまった。⇨やっぱり余命宣告ってその通りになるのか…
※例えです。実際に書かれていたものを目撃したわけではありません。
上記のような思い込みができてしまう恐れがありますよね。それは本人の心にとって良くない事です。
色んな情報を得ることで、これからの自分とどのように向き合っていけば良いかを常に考えてしまうようになる。これはがん以外の病気でも色んな面でも言えることです。
基本的に個人のSNSなどは自分のマイナスな心を聞いてほしい、発言したいと考えて書き込む人が多いのでネガティブな発言はネット内には多いです。正しい情報が記載されているような専門家の発言であったとしても、症状は人によって違うのは事実。
特に病気になった本人はどうしても色々と調べてしまうものですが、心を不安にさせる可能性が高いです。サポート側がそれを本人に上手に伝えてあげるのもポイントですが、まずできることは自分が情報を集めて不安になるのは避けましょう!
※この記事は、がんの症状などに関する情報ではなく、大切な人ががんになった時の寄り添う方法をカウンセラーが書いた記事になりますので不安になるような情報はありませんのでご安心ください。かといって考え方も人それぞれ、ご参考に。
がんと告知された日はとにかく調べまくりました。『死』とか『余命』とか『生存率』とかそんな言葉がさらに私を不安にしました。「もうだめなのかもしれない」とマイナスな考えもしてしまってました。まだ始まったばかりなのに…本人が一番辛いのに…
それでもやっぱり同じような状況の人からの言葉は聞きたいと思います。そんな時はどうすれば良いですか!?
ほしい情報は病院側の知識をもらったり、周りの信頼できて価値観が合うようながん経験者とその身内から話を共有してもらったり、その程度で良いと思われます。
何度も言いますが、特にSNSやどこかしらの掲示板などの個人の発言などは本当に見ないことです。ネットの発言に不安になってしまった時はなぜ病院の先生が近くにいるのにどこの誰かもわからない個人の発言を信じるのか…と考え直しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
がんであることを伝えられたあなたは信頼されているということ、つまり「力になってくれる存在」と思ってくれているということです。
だからそれを受け止めて「自分が力になれること」をしっかり目を見て伝えてあげましょう。強い気持ちで言うこと。きっと伝わりますから!
不安を抑えるために情報を集めすぎないように。心が苦しくなるような思い込みが発生した時点それはもう間違いです。情報は身近な信頼できるがんを経験した人やそれをサポートした人など。
ネットに転がっている情報を信じるよりも今力になってくれている病院の先生たちを頼りましょう!
サポートするあなたの気持ちを応援しております!
なぜ今回がんになった本人の為の記事ではなくそのサポートをする側の人の為の記事を作ったかと言うと本当の力になれるのは私ではなく、いつもそばにいるあなたや周りの人たちです。だから私の知識を少しでもあなたの為に、または本人に届けていただける事を祈って記事にしました。
ご本人と一緒に乗り越えましょう!!その先の未来は関わるそれぞれの人の心の強さが切り開きます!!
最後に、がんになったご本人の心の在り方。
今回の記事はサポート側の為の記事ですので、あまり詳しくは記載していませんが一番大切な根本的な部分を記載します。参考にして下さい!
がんになった本人はマイナスな出来事、マイナスな自分ばかりを考えてしまいます。ですが当然心はだんだんと弱くなっていきます。例えばその弱った心の状態で、症状が悪化しているといった新たな事実を知ったとしましょう。さらにマイナスに考えてしまいます。
そうならないために毎日、少しずつ前進している自分を肯定する事を忘れないでください。
毎日回復に向けて療養している自分を褒めてあげましょう。自分はきっと大丈夫!がんに勝利した時の事をイメージして明るい未来をイメージする事、そしてワクワクする事。
そんな毎日の自己肯定やプラスのイメージがいざという時のマイナス情報を弾き返せるようになります。
自分だけで戦っているんじゃない、一人じゃない事を忘れないで!
すまない、どうやら『がん』が見つかったらしい。