自律神経失調症はストレスから発生します。症状は普段しっかり機能している自律神経がその名前の通り調子を失います。
人間はなぜストレスを抱え込んでしまう原因を通して学んでいきましょう!その知識を知っているだけでもストレスに対して強くなれますよ!
自律神経失調症とは何なのか?その原因であるストレスを通して勉強しておきましょう!
- 大脳生理学の一部知識。
- 自律神経失調症について。
- 人間はなぜストレスを感じやすいのか。
- 脳内物質の種類とその効果。
ストレスを溜めているあなた。自律神経失調症とは!?ストレスのお勉強。
Table of Contents
ストレスの考察。
ストレスは緊張や不安などから作られます。ストレスを感じた事がないと言う方がたまにしますがそれはストレスに鈍いだけであって、人間は生きていれば必ず多少のストレスがかかります。
大事なのはストレスにかかって、そのストレスを改善して前に進む事です。それで人間は強くなっていきます。ちなみに日常で起こる小さなストレスであれば無意識に改善しているものですが。大きな悩みから生まれるストレスは一時的なストレス発散で一時的に解消できるが、その悩みを解決しないとまたすぐストレスになります。それは友人や家族の悩み相談で解決する。またはそれはカウンセリングの領域かもしれません。
ストレスで出てくる『反応』に気づき、それを改善することは一人でも可能です。ストレスの根本(悩み)と向き合う事が大事ですが、その時必要な処置はできるようにしておきましょう!!一時的なストレス発散や、リラックス方法などで対応、またはイメージトレーニングも役立ちます。※後半の見出しでアップします。
ストレスは溜めてしまうことで脳に影響を及ぼし、精神機能を奪ってしまうこともあります。後に説明するが感情や衝動を抑制している脳の部屋があるのですがその部分の働きを弱くしたりします。結果、不安を感じるようになったり、押さえ込んでいる衝動に負けたりします。(感情コントロールの低下)
さらにひどい状態になると暴力的になったり、アルコールや暴飲暴食といった行動に移ります。(感情コントロールの暴走)そして厄介なのが人によっては一時的にそれがストレス発散と勘違いしてしまうことです。
以下は細かいことですが知っておいて欲しい事です。
あの人が本当にストレスなんです……
よく聞くセリフですね、でもその人はストレスではなくストレスの原因となっている『ストレッサー』と呼ばれるものになります。
ストレッサーからストレスが発生して、ストレスによる反応が起こる。という流れです。
案外知っているだけでも今後ストレスとの向き合い方は変わってくるものです。
なんとなく自分の周りのストレッサーの存在を知ることで、無意識にバリアを張ることができます。ストレッサーと関わらないと決めたり、離れたりすることもできますからね!
人間はなぜストレスを感じやすい!?
大脳生理学のちょっと頭が痛くなる話をすると、人間の脳はまだ解明されていない部分もあるが、明らかになっている部分も多いです。脳には『新皮質』と『旧皮質』と『脳幹』と言う部屋があります。そしてこの二つが現代にいたるまででとっても進化してきたわけなんですが…まずは部屋の特徴を知りましょう!
知識や思考、知的活動を司ります。
文明の発達や、新しい何かが作られたりするのはこの新皮質が発達してきたからになります。言い方が難しいが脳のメイン機能です。脳が発達する=新皮質が発達すると考えてOKです。
感情を司ります。
人間は感情がものすごく出る生き物ですよね。ここも進化し続けているわけですが、文明が発達して便利になればなるほどコミュニケーションも減り、考えることも少なくなって退化していく部分でもあるのかなと僕自身勝手に思っています。
生命活動、本能を司ります。
本能的に生命を活動させます。例えば食事をした後に分泌液を出す。空気を吸って吐いているのもそうです。つまりここに傷が入ってしまうと体は健康だが、身体は活動停止状態になる。いわゆる『脳死』にあたります。ここに自律神経があります。
大脳生理学はかなり奥が深いですが、とりあえずこの三つを知っておけばストレスに関してはOKです。(僕もここしか知らないくらいですので笑)
ストレスは2つ目の旧皮質。この感情を司る部屋が大きく関わってきます。
人間の複雑なストレスを作ってしまう原因はここと言えるでしょう。人間は考えることに優れた賢い生き物なのです。何かに対して「嫌だ!」と思う反面、新皮質の知識の部分が働いて「でもやらなくちゃ」と自分の本当の感情と葛藤が起きる。
例えばこんな感じでストレスが溜まっていきます。
今日の仕事、残業してでも終わらせてよ!!
……(嫌だな〜……でもやらなくちゃ…)
やらなくちゃと思う瞬間にストレスが溜まります。自分はやりたくないけど本当はこうするべき。と脳がわかっている。だから葛藤が起きて複雑に色んなことを考えてしまう。そしてストレスが産まれます。人間の脳は色々考えることができる力が備わった故にストレスになってしまうのですね。
動物はどんな時にストレスを溜めるか知っていますか??
それに比べて動物は直接的な感情のみでストレスが溜まります。どう言うことかと言うと、『叩かれたり、餌が少なかったり、生きる場所が狭かったり、適温じゃなかったり。』です。それは人間との脳の発達の差です。例えば犬がいつもより餌が少ないと思うことはあっても、「昨日に比べて餌が少ないから」と言う部分でストレスは溜めません。それはただ直接的な感情で餌が少ないからストレスを溜めるのです。
こうやって比べてみると人間の場合どれだけ複雑なストレスを溜めているかがわかりますね……
豆知識 『ストレスから神経性胃炎へとなる経緯。』
ストレスは電波のようなものでイメージしやすいです。例えば正常に流れているラジオがあったとして、突然どこかからいらない電波が入ったらノイズが起こって上手く聞こえなくなったりしますよね。人間の脳幹が本能的に出す指示に電波(ストレス)が入り込むと、上手く指示が伝わらなくなったりしてしまいます。指示が上手く伝わらないとご飯を食べた時に通常の量の分泌液を出なかったりと調子を狂わせます。そして胃が荒れる⇨神経性胃炎になる。
「ストレスで胃が荒れた!!」とよく聞くのはこういう事です。
ストレスから繋がる自律神経失調症とは!?
まず自律神経とは何なのか…簡単に言うと血液や呼吸を整えてくれる役割を持っています。つまり自分の身体を常にベストコンディションにするために自分の意思とは無関係に寝ている間も働き続けてくれています。
さて、次は大きなストレスを感じてしまうことで発症する危険がある『自律神経失調症』についてです。※寝不足や偏った食生活などからも発生することもあります。
先ほども説明した通り、自律神経は身体を常にベストコンディションに持っていこうと調整してくれています。大きなストレスを感じたり、毎日寝不足だったり、食生活が乱れたらどうでしょう、自律神経はストレスや寝不足に対する緊急対応しっぱなしなわけです。「この身体、いつになったら調整完了する!?」と言った感じです。人間も働きっぱなしだと、寝込んだりダウンしたりしますよね。それと同じで、自律神経もやることが多すぎて「もう無理……」とダウンしてしまうのです。
そして「自律神経が調子を失う。」と言うことです。割とダイレクトな名前ですね。
身体の症状
身体がだるい、偏頭痛、動悸、めまい、眠れなくなる、お腹を下す、 微熱、耳鳴り、手足のしびれ、どこか身体に不快感がある、頻尿、残尿
精神的な症状
イライラする、不安になる、焦燥感、憂鬱、やる気がでなくなる。感情が荒れる、落ち込む、
普段自分の身体をベストコンディションに持っていこうする機能が低下する。考えたら怖いですね。病は気からという言葉があるように、人間は悪いイメージすることで身体の機能が低下したり、体調が悪くなったりします。緊張で吐きそうになるのもそれに似た症状です。
何が言いたいかというとその逆もあるという事です。
イメージによって健康にもなれるという事です!
それがイメージトレーニングです。
ストレスはイメージトレーニングで解消できる!?
イメージトレーニングでストレスは解消できます。
例えば緊張している時のイメージトレーニングを例にします。
①『緊張している』これに対して自分がリラックスできると思うキーワードを揃えます。
⇨「綺麗な海、座る、横になる、空を見上げる、気持ちい風が当たる。」
②目を瞑ってその世界に入り込みます。そして心の中で呟きます。
⇨「目の前に海があって、それを座って眺めている、ちょっと身体を倒してみると空が見えて気持ちい、だんだんと心が落ち着いてくる。立ち上がると気持ちい風が当たる。心が落ち着いている。」
③目を開ける。緊張が少しマシになったらもう一回!!
ポイントはリアルに想像する事です。自分の血が全身に巡るようにイメージをしてください。自律神経の協力もあって身体が温かくなってくるのがわかります。
緊張が続いてストレスになる前に落ち着いて、イメージでリラックスしましょう。ストレス反応が出た後もイメージでリラックスはできます。目を瞑って、リアルにリラックス空間に入り込みましょう!!
豆知識 『車酔い』
車酔いがひどい方なんかは乗る前に「自分は大丈夫、酔わない」と車に乗っても酔っていない自分をイメージするだけで案外違うものです。その時もリアルに車に乗っているイメージをするのがポイントで、乗っている自分の座っている姿、見えている景色、車が発信する瞬間、止まる瞬間、一つ一つイメージするたびに「自分は大丈夫、酔わない」と念じてください。
何度もイメージトレーニングをして「あ、私車大丈夫かも!」そう思う気持ちが自分を強くします。そして大事なのは車に乗ってやっぱり酔ってしまった時に「私やっぱり車無駄だ」と思わないで「いつもより酔うの遅かった」とか前向きな気持ちを持つことが大事です。繰り返して克服はできます!!
イメージトレーニングはリアルに!!繰り返すことで役立つスキルです。最初の1回目はなんかよくわからないって感じます。僕もそうでした。でも身体に血が巡って温かくなっているのはなんとなくわかって風呂上がりのような妙な疲れがあったのを覚えています。
まとめ
ストレスの考察、いかがでしたか?
『心は脳からできている。』と言われています。この考察をすることで僕自身も改めて心と脳の繋がりを感じました。逆に『脳は心からできている』とも言えそうです。
ストレスは脳から来るのか、心から来るのか、考え出したらキリがないですね。(笑)
自分のストレスがどこから出やすいかを知っている事も大事です。例えば僕は暑いのが苦手なので環境が悪いとストレスを感じやすいです。事前に対策をとってできるだけストレスを抑えていくのも大きな手段です。イメージトレーニングは事前にもストレス発症後も使えます。
ストレスが大きく膨れ上がるとやがて神経性胃炎や自律神経失調症に繋がる恐れがあります。その前にストレス反応に気づき改善できると良いですね。
ストレス、こんなに勉強した事がなかったので今後、向き合い方が変わりそうです!!僕に出来ることはストレスや自律神経失調症の知識を社員たちに教えてあげようと思います。それとストレス発散に付き合ってあげたり、話を聞いてあげたりしたいと思います‼︎
また相談を聞くスキルも教えて下さい‼︎
おまけ 脳内物質の種類と効果
ドーパミン…幸福感、やる気UP(プラスのストロークを与えた、受け取った時に発生。)
セロトニン…安らぎを司る(リラックスした時に発生。よく噛んで食べる、日に当たることで増加)
アドレナリン…興奮を司る、心臓や筋肉の活性化、つまり一時的なパワーアップ効果(興奮した時に発生)
ノルアドレナリン…焦燥感を司る(切羽詰まった時、逃げるなどの行為時に発生)
アセチルコリン…アドレナリンのブレーキになる。(アドレナリンが暴走しないように)
メラトニン…眠りの脳内物質、回復機能(睡眠の黄金タイムに寝ることで発生する。)
エンドルフィン…いわばアスリートのゾーン、リラックスしながら集中している状態。(日々の健康的な食事バランスで発生)
黄色線で引いたものが人間の脳内物質で人間に幸福感をもたらしてくれるものです。ドーパミンが特に活性化していると実感しやすいですので以下の記事で確認してみましょう!
ストレスの溜まった後輩がいよいよ『自律神経失調症』になってしまった。
そもそも自律神経失調症って何だろう??